甦る全日本女子バレー: 新たな闘い

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  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2004年4月1日発売)
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2003年ワールドカップ。それまでに世界ランクは11位までに落ち、オリンピック出場を逃すという最悪な状況になり、さすがのバレーボール大好き国民にも見放されつつあった時、今までにないタイプの大ブームを起こした柳本監督の作戦を含む、2004年OQTで再びオリンピック行きを決めていく選手全員、そして監督を取材したもので、2012年ロンドン五輪(当時は真鍋監督)でやっっと銅メダルにだどりつくためのストーリーは、ここから始まっている。ということを知らしめる1冊。
真鍋監督の戦略や、そのメンバー(若い世代等)はもちろん素晴らしいが、その後ろには、協会の頭の固いお偉いさん達の言うことや、よく知らない世間の批判の声を聞かず、人気をV字回復させ、頼りないがスター性のある新人と、頑固で馴染みやすくない使い辛い個性強すぎだが絶対に必要だった、吉原キャプテンを筆頭として竹下 高橋 佐々木などを、全日本できっちり戦える戦士に再起させた 柳本監督の功績なくしては語れない。
もっと言えば、その前に五輪を逃した葛和監督時代も、試練だが無くてはならないものだったと、無駄ではないのだと考えなければならない。
女子バレーファンにはきっと信頼の厚い、吉井妙子さんの著書 これはアテネ前のもの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2017年8月23日
読了日 : 2017年8月23日
本棚登録日 : 2017年8月23日

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