日本人で配役するなら能年玲奈をアメリにするね。そういう物語。展開の跳ねっぷりが小気味よい作品だった。
アメリの日常を描くんだけれど、各章の始まりがうまくつながらなかったり、飛び飛びだったり。とてもよい。
平凡な日常のみずみずしさ?ちょっと変わった人同士の温かいつながり?何でもないことが価値になる?
そんなよくある謳い文句を凝縮したような作品。だからスゴイ。よくそれを凝縮できたな。いや、凝縮って言っても、味は濃くない。さっぱりしている。だからよい。
人ってそんなに感動しなくてもいいのかも。それでも幸せなんだから。そういう軽いおはなし。ふかい。
これが恋愛小説なら、深いって言って通ぶれる。
「君がいなければ、僕の今のこの思いは、 ただ過去の感動の抜け殻に過ぎない」
あと、p117の挿絵をみてほしい。Orange100%の挿絵。これ、顔文字にしか見えへんで。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年12月15日
- 読了日 : 2017年12月15日
- 本棚登録日 : 2017年12月15日
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