1992年発行。
北朝鮮の生活が分かる様々なモノを収集し、いわゆる北朝鮮マニア、イロモノの北朝鮮研究者である宮塚氏による北朝鮮旅行記。
旅行記とは言っても、著者は朝鮮語を理解し、北朝鮮についてよく知っているため、北朝鮮側の主張(多くはでっち上げられたもの)についても批判的に見聞きし、それを資料や写真を織り交ぜながら丁寧に書いているという点でバランスのよい、分かりやすいものになっている。
特に、北朝鮮のトイレだとか駅の掲示物、庶民が集う店内など、北朝鮮の公式メディアでは見ることのできない写真が豊富に挿入されているのが面白い。
知り合いは高校生のときに同書を読み、これをバイブルとして北朝鮮にはまっていった、という。今では立派な北朝鮮マニアである。同書にはそんな奇妙な魅力があるのは確かだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学術:北朝鮮
- 感想投稿日 : 2016年7月12日
- 読了日 : 2016年7月12日
- 本棚登録日 : 2016年7月12日
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