”今尾恵介の集大成がここにある”というカバーのコピーは、あながち誇大広告とも言えない出来である。特に後半の行ったこともない外国のある土地の風景を地形図からあたかも見てきたように語るのは、筆力もさることながら、”地形図は景色の見える地図”と言うプロの地図読みのなせる業だろう。「ぶらり珍地名の旅」と同じくらい面白い。地図の蘊蓄を垂れるよりも、地図を前にして想像力をたくましくする方が著者のスタイルのように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2016年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2017年2月11日
- 読了日 : 2016年10月20日
- 本棚登録日 : 2017年2月11日
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