花の名前 4 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2007年11月5日発売)
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本棚登録 : 399
感想 : 28
4

4巻で終了する。

高校1年の時に両親を事故で亡くして、壊れていた蝶子。
そんな蝶子を引き取ったのは遠縁の小説家である京。
共同生活を始め、徐々に壊れていた蝶子は復活しながら。
実は京も壊れていた。
そんな京に蝶子は恋心を募らせ。
京は小説を書き発表。それは蝶子に対しての想いだった。

蝶子は祖父と二人暮らしだったが、祖父が体調を崩して入院。
その実、病名は癌。

京には整という兄が居る。
整の父の後妻に京の母が嫁いだ。
が、京の本当の父親は京の祖父に当たる人。
所謂異母兄弟。
離縁した後、実家に戻った京の母は暫く後に亡くなる。
京が酷い言葉を放った翌朝だった。
それから京は壊れていった。

大学時代の友達に、伊織という女性を紹介された京は母を重ねる。
そして、闇に落ちて、壊れていく。
再度立ち直るにはやはり蝶子がキーとなる。
蝶子は縋る京の手を振り切って電話に出ると、祖父が亡くなった事を知らされる。
が、京は縋った手を離されて落ちてゆく。
そこへ『文士の会』会長唐沢がカツを入れに来る。
同じく、蝶子へのアドバイスも。
そして京と蝶子は二人で歩む事を決意して。

何気にその 闇 が凄いカンジで引き込まれる。
その闇は誰にでもある。
それをマジで受け止めてしまうと、どんどん闇に飲まれる。
ヤバいよ。
それを知っている人なら、尚更この作品はとんでもない作品だ。
 暗い で片付けてしまったら、この作品の良さが分からないと思う。
闇に飲まれて冒されて、這いつくばった人には十分泣けて来る話し。

ちなみに。
4巻に番外編とオマケマンガ載ってます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2013年7月27日
読了日 : 2013年7月27日
本棚登録日 : 2013年7月27日

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