高校数学で大きくつまづいて(というかサボって)以来、数字に苦手意識のある私。
「日経新聞を毎日読んでいるという人の中でも、月曜日の日経新聞に『景気指標欄』があることを知っている人はあまり多くないようです。さらに、この景気指標欄をちゃんと読んでいる人となると、かなり少ないのではないでしょうか。」
小宮さんのこの言葉の通り、私は景気指標欄があることは知っていましたが、いつもGDPを確認するだけでした。
しかし、本書を片手に今月17日の景気指標欄を確認してみましたが、結構楽しい作業でした。小宮さんが述べるように、指標の横のつながりを見るのがおもしろい。
この著書が発刊されたのが2009年なので、本書内での日経新聞のサンプルは「100年に1度の不況」を示す数値ばかりなのですが、今月17日の指標では、製造業の工場稼働率指数(05年を100)が09年5月の72.8から10年2月には90.1まで回復していること、また、09年4月は140.3だった製品在庫率指数10年3月には102.7にまで減少(在庫が減った)し、それに連動して生産指数09年12月でプラスに転換、以後増加を続けています。
年明けから製造業大手の回復がとりあげられていましたが、それは数字で見ても確かでした。
しかし、07年度より実質GDPが未だ30兆円少なく、「これから」という時にギリシャ不安。欧州の緊縮財政に発展すれば、円高・ユーロ安で日本の輸出はまた落ち込んでしまう可能性もあります。またドル高・ユーロ安で米国の輸出も落ち込み、輸入を縮小されてしまうと、これまた日本の輸出は減少です・・・と、これは16日の日経新聞のネタ。
・・・とりあえず研修期間中に、こういう話題も正確に理解できるようにしたいです。
- 感想投稿日 : 2011年7月31日
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- 本棚登録日 : 2011年7月31日
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