医学は科学ではない。科学によって発展してきた西洋医学はたしかに私達の健康に貢献してきた。しかし、医学と科学と捉えてしまっている以上、越えられない壁や患者との間に生じるコミュニケーションのズレを修正することは難しい。本書では医学を科学とすることで現在起きている弊害を紹介するとともに、医学は本当に科学なのかということを問い直している。もちろん答えはタイトル通り医学は科学ではないということになるのだが、そこに至るまでの展開が面白い。一読をおすすめする。誰のための医学か。もちろん、患者のための医学なのだ。それが科学であっても、そうでなかろうとも。
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- 感想投稿日 : 2012年3月27日
- 読了日 : 2012年3月27日
- 本棚登録日 : 2012年3月27日
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