認知症とともに生きる私 : 「絶望」を「希望」に変えた20年

  • 大月書店 (2017年4月10日発売)
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 3
5

若年性認知症と診断された患者が自ら、患者の意見として声を上げる。
46歳の時に発症、通常10年くらいで亡くなることが多いが彼女は20年生きている。とても活動的に、朗らかに...

著者二冊目の本であった。過去の講演内容をまとめたものであり読みやすいと感じる。彼女の脳は話したり文字を書いたりがまだできる状態なので、私は彼女の言葉を通して認知症とはどういうものなのか...ということを知ることができた。
 そして彼女のこのような言動のベースに信仰があることも知った。生きること、死に向かうことを自ら日々意識しているという恐怖...信仰があるとないとではずいぶん違うであろうと感じる。
 誰もが認知症になる、家族もなる、また患者を介護することもあるであろう。
 そんな時、とても助けになる本だと思うし、認知症患者以外でも人ととして魂の交流...大切だと思った。
 著者が信仰のことを書いている箇所...心が洗われる。

最後に本書の最後にある解説1、解説2も素晴らしいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:
感想投稿日 : 2020年4月24日
読了日 : 2020年4月24日
本棚登録日 : 2020年4月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする