関東大震災後から日本の商店建築を中心に広まり、戦火を生き延びた「看板建築」の写真と解説、そして現存建築物の主へのインタビュー集。
後継者不在、建物の老朽化などにより全ての看板建築を永久に保存することはまず不可能なだけに、きちんと記録をアーカイブすること、そしてこの本のような一般流通書籍の形態で専門家ではない一般人の記憶にも残すこと、はとても大事です。
欲を言えば、惜しくも解体されたものを含む建物の写真のメタデータとして、撮影場所や建物名だけでなく、撮影年代に関する記載があると良かったと思います。写真のメタデータは研究としてはもちろん記録整理されているのだと推察しますし、一般人は素敵な建物の写真さえ見られればそれでよし、な面があるのは確かですが、メタデータの記載があればもっと立体的、深堀的な鑑賞と記憶が可能になる筈ですので。
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- 感想投稿日 : 2019年11月3日
- 読了日 : 2019年11月3日
- 本棚登録日 : 2019年11月3日
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