高校1年生のときに読みました。
今私達の日常の中で、高校生や中学生が人を殺してしまったニュースなんてよく耳にする。
私達は、もぉ驚く事なんてない。
「またか。」
10年前を思い出して欲しい。
あの時代、少年犯罪、特に17歳による犯罪が増えてて、「危険な17歳」「17歳になると皆が犯罪を犯す。」
なんて言われてたのを覚えている。
私はどんな17歳になるんだろう。
17歳になるのが恐かったような気がする。
1997年、神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗の事件。
14歳の彼が犯罪を、しかも、首を切り取り校門に置くという衝撃的な事件を起こした。
彼を皆が“異常な人間”とした。
近所の子どもを殺して、その死体の首を切り取り、洗面所でその首を清めた。それを学校の校門に置いた。
けど、彼だって人の子。 お父さんとお母さんがいて、家族がいる。
彼は学校では被害者だった。
周りの子に無視されて、いじめられてて。
“痛みを知ってる人は、みんなに優しくできる。”
それって本当なのだろうか。
じゃぁ、どうして彼は人を殺してしまったのだろうか?
それは、彼を救ってあげる人がいなかったから。
愛をあげる人がいなかったから。
彼はずっと助けを求めていたのに。本当は淋しくてしかたなかったのに。
「そうです、僕が酒鬼薔薇聖斗です。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
さ行の作家
- 感想投稿日 : 2008年8月17日
- 読了日 : 2001年月
- 本棚登録日 : 2008年8月17日
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