14 (幻冬舎文庫 さ 1-8)

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  • 幻冬舎 (1999年2月1日発売)
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高校1年生のときに読みました。

今私達の日常の中で、高校生や中学生が人を殺してしまったニュースなんてよく耳にする。
私達は、もぉ驚く事なんてない。
「またか。」

10年前を思い出して欲しい。

あの時代、少年犯罪、特に17歳による犯罪が増えてて、「危険な17歳」「17歳になると皆が犯罪を犯す。」
なんて言われてたのを覚えている。
私はどんな17歳になるんだろう。
17歳になるのが恐かったような気がする。

1997年、神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗の事件。
14歳の彼が犯罪を、しかも、首を切り取り校門に置くという衝撃的な事件を起こした。


彼を皆が“異常な人間”とした。
近所の子どもを殺して、その死体の首を切り取り、洗面所でその首を清めた。それを学校の校門に置いた。

けど、彼だって人の子。 お父さんとお母さんがいて、家族がいる。

彼は学校では被害者だった。
周りの子に無視されて、いじめられてて。

“痛みを知ってる人は、みんなに優しくできる。”
それって本当なのだろうか。

じゃぁ、どうして彼は人を殺してしまったのだろうか?

それは、彼を救ってあげる人がいなかったから。
愛をあげる人がいなかったから。
彼はずっと助けを求めていたのに。本当は淋しくてしかたなかったのに。

「そうです、僕が酒鬼薔薇聖斗です。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行の作家
感想投稿日 : 2008年8月17日
読了日 : 2001年月
本棚登録日 : 2008年8月17日

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