・資本論で解説されている理論には、いくつか重要な柱があります。そのひとつの主張が以下です。
①商品には、「価値」と「使用価値」がある。
②受容と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は、「価値」通りに決まる。
「使用価値」とはそれを使うメリットという意味です。資本論の中では、「価値」は労力の大きさという意味で使われています。
…労働の使用価値とは、「労働力を使ったときのメリット」です。日本企業に勤める労働者の給料は、「出した成果」ではなく、「生活費」「経験で形成される基礎力」が考慮されて決まります。
「使用価値」が高い場合、それを選択する理由にはなるが、それが=値段になるわけでは無い。
・僕はリクルート社に転職し、ベンチャーキャピタル業務をしていました。非常にやりがいがあり、没頭できる仕事だったため、期待されている成果も出すことができました。そのため社内からは、高い評価をもらえていました。しかしそのとき、外部からは「一目おかれる人材」ではありませんでした。ある企業の経営者から、ぞんざいに扱われていることに気がつき、それを社内で冗談交じりに愚痴りました。すると、当時の上司から「小暮はアピールができてないんだよ」と厳しく諭されました。ふだんはほとんど怒らない人だったので、厳しく言われたことに正直驚いたとともに、ここで「アピール」の重要性を痛感しました。
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2013年7月28日
- 読了日 : 2013年7月28日
- 本棚登録日 : 2013年6月9日
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