毛の人類史 なぜ人には毛が必要なのか (ヒストリカル・スタディーズ18)

  • 太田出版 (2017年1月25日発売)
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感想 : 10
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 たかが毛されど毛。無駄で処理される毛もあれば、逆に必要とされる毛もある。そんな毛にまつわる物語。そういえば、今まであったようでなかった種類の本だな。



 毛包(毛根部分の毛を生み出す源)に関して研究してこの道30年以上と言う毛のエキスパートによる今回の本。1章から3章までは、生物の知識があったほうが読みやすいなあと思ったがそれ以降は、毛にまつわる歴史などが載っていて読みやすくなる。



 毛に関する悩みの一番と言えば薄毛か。あのユリウス・カエサルも薄毛に悩んでいて、政敵からそのことを揶揄されるのを気にしていたというから根深いものがある。



 理髪店の前にあるおなじみの看板柱。元をたどると昔行われていた瀉血(しゃけつ、治療目的で血液を体外に排出させること)の処置を意味している。理容業には髪を切るのみならず、外科医としての役割を兼ねていた。



 本をペラペラめくっていて目に飛び込んできたものがある。それは「マカロニ」だ。とはいってもパスタではなく、17,8世紀にイギリスで流行した桂の一種だ。「マカロニ」と呼ばれた伊達男たちの間で人気になったとある。いつの時代にも目立ちたがり屋がいるものだ。おしゃれするのも大変だなあ。



 毛だけに結構コンパクトにまとまっているなあと言うのが感想だ。



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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年3月14日
読了日 : 2017年3月14日
本棚登録日 : 2017年3月14日

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