モモちゃんとアカネちゃんの文庫シリーズ2冊目。
とりわけ印象に残る「木のたとえ」。でもどうなのだろう。仮に自分の親が離婚する、となった時、このたとえにうなずくのだろうか。冷静な目で見ることのできる私には受け入れられる部分も多いけれど、当事者からしたら? 私としては直接それを示さずにたとえていることで心の奥の方まで言葉を持っていける、というようなことがあるのではないかと思うのだがどうだろう。「木のたとえ」はどんな人に対して十全に届くのだろう。
この部分は比喩にしてもやや直接的なところだが、全体的に間接的に何かが伝わってくるようなものがこの本にはあると思う。その間接的なものを「大人の目」で探そうとしてしまうところが少し悲しいのだけれども。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・児童文学
- 感想投稿日 : 2012年5月3日
- 読了日 : 2012年5月3日
- 本棚登録日 : 2012年5月3日
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