岡村 靖幸のインタビュー記事じたいをそんなに読んでいるわけではないけれど、インタビュイーではなく岸田秀/スワッピング愛好夫婦、新宿ニ丁目ゲイバーのママ、田原総一朗などへ「純愛」についてインタビューアーとして聞き手に回っていることで、質問や話の運び方に「岡村靖幸の恋愛観」が端的に現れているように読めた。
リア充のフリをした非モテな岡村靖幸は女の子に告白なんて出来ないから、精一杯カッコつけて「好きだ」と言わせる方法しか選べない。それとセックスに対する憧憬と忌避が綯交ぜになった感情。岡村靖幸の世界観はそれだけでもないけれど、スワッピング愛好家の互いに嫉妬し興奮して肌を重ねる姿やノンケに恋をして思いを秘めざるをえなかったゲイに「純愛」をみる岡村靖幸の姿はいままで読んだ岡村靖幸のインタビューよりも雄弁に岡村靖幸を物語っている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2013年11月3日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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