読んだものの理解したとは言いがたい…。
<blockquote>アフリカとヨーロッパでもなく、根っことなるものを奪われたディアスポラとしての黒人がどう折り目をつけたかということなんだろうけれども。
そして同時に強調されるのは、そこにとりついて離れない不安である。
自らを排除する論理を逆用して自らを解放する戦術の可能性は、逆に自らを解放する論理に、自らを疎外する契機が潜んでいることを示唆するからだ。
この不安は、突き詰めると、決して「黒人たち」に固有のものではなく、むしろ啓蒙のプロジェクトそのもの、近代そのものにつきまとう不安である。近代に生きる人間は、潜在的に、誰もがそれぞれのしかたで「黒人」、つまり排除されるカテゴリーに囲い込まれる危険を負わされた存在なのである。</blockquote>
という解説が理解の助けになるかなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2010年2月17日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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