七十四秒の旋律と孤独 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2023年12月11日発売)
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感想 : 3
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 表題作にある七十四秒とは、ワープの際に人間が知覚できない空白の時間をいう。そして、マ・フとよばれるヒト型の人工知性が襲撃者から宇宙船を守っていた。

 表題作は、そのマ・フの最初で最後の戦闘と彼のもつ密かな願いを描いている。第8回創元SF短編賞受賞作で、リリカルであり意表を突く結末が待っている。ちなみに作者は愛猫家だそうだ。

 そして連作長編になるマ・フ クロニクルは、惑星Hを舞台に8体のマ・フと人類の末裔たちとの関係を描いている。
 最後はやはりそうなるのか。そして人間は宗教(神だのみ)に走る。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2024年2月18日
読了日 : 2024年2月18日
本棚登録日 : 2024年2月18日

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