仮面の真実

  • 創土社 (2005年1月1日発売)
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本棚登録 : 16
感想 : 3
4

英ブッカー賞受賞作家の本邦初訳ということで購入。
14世紀イングランドが舞台ということで、日本人にとってはドラクエ的なイメージが時代背景として思い浮かぶが、ペストが大流行していたるところ死屍累々。
情景描写が丹念でリアルなので、臭いまで伝わってきそう。こんな不潔な場所と時代にはまず行きたくない、と思ってしまう。
それはさておき、中世の仮面劇が人間の隠れた欲望や罪を暴き出す、その課程がひとりのダメ修道僧を通して描かれます。
物語にはすんなりと引き込まれるので、最後までぐいぐい読めました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2008年8月19日
読了日 : 2011年8月17日
本棚登録日 : 2008年8月19日

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