出版大崩壊 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年3月17日発売)
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本棚登録 : 467
感想 : 86
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いちおう「★」という評価にしたが、実際は評価に値しない。
これまで多くの電子書籍に関する本を読んできたが、本書ほどくだらなく時間の浪費でしかない本はない。

こういう本しか出せないところに電子書籍ブーム以前から始まっている出版不況の根本があるということに一体いつになったら出版業界は気づくのだろうか?
しかも、本書の作者は元大手出版社の人間である。
その立場の人間が、コンテンツのデジタル化に当たって、これまでの自分の仕事のまま、新たなメディアを取り入れることでの問題点を挙げ連ねているだけで、なんの解決策も示すことなく終始する本である。

これなら、まだ酒場での愚痴を聞いていたほうがまだ面白い。

特にユーザに対する視点が全くかけ離れているどころか、全く触れられていないところは作者に限らず、出版業界の人間のメンタリティとしては一般的なもんなんだろうな。
そういう人が作った本なんか読みたくもないものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2011年5月14日
読了日 : 2011年5月14日
本棚登録日 : 2011年5月14日

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