幸せはいつもちょっと先にある: 期待と妄想の心理学

  • 早川書房 (2007年2月1日発売)
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感想 : 30
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●目次第1部 人間はなぜ予想するのか?
第2部 そもそも、幸せとは何か?
第3部 感覚のトリック—実在論に気をつけろ
第4部 時間のトリック—現在主義に気をつけろ
第5部 意味のトリック—合理化に気をつけろ
第6部 正しい予想をする方法


想像には3つの欠点がある。
①我々に断りも無く、穴埋めや放置をしがち
②現在を未来に投影しがち
③物事がいったん起こると、思っていたのと違って見えるようになるのに、前もってそれに気づかないことだ。とくに、それが悪いことだと、遥かにいいことに思えてくる。

よって、自分の明日の感情を予測する最良の方法は、ほかの人がきょう、どう感じているかを見ることだとわかる。
が、われわれは自分を独自の存在、つまり他の人とはちがう精神の持ち主と考えているため、他の人の経験が教えてくれるはずの教訓をちょくちょく却下してしまう。

最近、20世紀の経済学で考えられていた合理的な人間というのはいなかったことが判明する研究が多くされている。心理学的なアプローチ等あるが、この本で大きく述べられている脳の機能から考えるとどうしようもなく事実として認めなければ成らない感じがするし、もう少しゆとりがあったり、いい加減な社会でもいいのだって感じがする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 脳科学
感想投稿日 : 2011年1月29日
読了日 : 2011年1月29日
本棚登録日 : 2011年1月29日

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