2007年 日本
監督:吉田大八
原作:本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
出演:佐藤江梨子/佐津川愛美/永作博美/永瀬正敏
これは好き嫌い分かれそうな映画だなと思いましたが、私はとても面白かった!サトエリは、けして好きなタイプでも、良い女優だとも思いませんが、この役に限っていえばものすごいハマリ役。自意識過剰の勘違い女っぷりをスカッとするほど、やりきってくれました。絶対にお友達にも家族にもなりたくないタイプですが、ここまでいくといっそ痛快なまでの自己中っぷり。
対称的に佐津川愛美ちゃんの妹は、嗜虐心を掻き立てる感じのオドオドしたロリータ系で、秋葉系の皆さんにはきっとたまらない感じのメガネっ子。とっても可愛かったです(性格はお世辞にも良いといえないけれど)。一見いちばん普通の人のようで、実は根底にトラウマを抱えてる永作博美の上手さも際立ってました。
ストーリー自体は結構悲惨な内容なのかもしれないけれど、最後に妹がその姉に吐く「お姉ちゃんは自分の面白さをわかってない」という台詞が象徴するように、どんなに悲惨でも最悪でも、この家族の存在が面白いんです。私はとても好きな映画でした。
(2008.01.09)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2015年3月5日
- 読了日 : 2008年1月9日
- 本棚登録日 : 2015年3月5日
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