2008年 日本
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘/広末涼子/山崎努/余貴美子
ギンレイホールがやってくれたので見て来ましたが、久しぶりに立見が出ていたのにビックリ。前評判に違わず、良い映画でした。
この映画の良いところは、ユーモアの織りまぜ方というか、死にまつわる不吉さや暗さ悲壮さと、笑いのバランスが絶妙なところですね。ただ悲しいだけじゃない、生きることも死ぬことも、そういうバランスで成り立っているんだと思わせる死生観が心地いい。
亡くなった人への見送り方も家族によって様々ですが、個人的には雛段飾った女系家族が、なくなったおじいちゃんにキスマークをいっぱいつけて「お疲れさま」って笑って送りだしてあげてるのとか、好きだったなあ。ああいう死に方(送られ方)をできる人生を生きた人は幸せでしょうね。
キャストも皆良かったですが、個人的には焼き場のおじいさんの言葉が染みました。こういう映画が作られたことも素晴らしいし、それが評価された現状というのも、なかなか幸福なことだと思います。
(2009.05.15)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2014年12月19日
- 読了日 : 2009年5月15日
- 本棚登録日 : 2014年12月19日
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