RABBIT HOLE
2010年 アメリカ
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:二コール・キッドマン/アーロン・エッカート
ヘドヴィク~ぶりのジョン・キャメロン・ミッチェル作品ですが、芸風はガラリと変わって、抑え目のヒューマンドラマでした。4歳の息子を交通事故で亡くした夫婦の絶望と再生の物語ですが、心理描写が丁寧で、ドカーンと爆発するような感動はないものの、地味にじんわりと共感したり救われたりする感じ。
同じように子供をなくしても、夫と妻で悲しみの表現の仕方も、そこからの前進の仕方も違い、どちらがより悲しいかという差異ではなくて、ただ単純に、わかりあえない、そのジレンマ。妻のほうが唯一理解しあえたのが、息子を死なせた加害者の青年だけだったという皮肉。
まあこの加害者が全く反省していなければ、ありがちなハリウッド的復讐譚になってもおかしくないとこですが、オタクっぽいこの青年の描いたコミック「ラビット・ホール」が、ヒロインを救済するところに、地味ながら説得力があって良かったです。二コール・キッドマンも好演でした。
(2012.04.06)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメリカ映画 他
- 感想投稿日 : 2014年10月22日
- 読了日 : 2012年4月6日
- 本棚登録日 : 2014年10月22日
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