鍵屋甘味処改 天才鍵師と野良猫少女の甘くない日常 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2015年1月20日発売)
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感想 : 50
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家出をした少女・こずえが鍵師のもとに居候しながら鍵師の仕事を手伝ううち、自身の境遇と似たクライアントの案件に出くわす、ラストでは母親との関係も修復され家に戻る、というストーリー。最終章では謎解きの要素もちょっぴり加わってはいるのですが、盛り上がりには欠けるかな、という印象。
それでも、鍵師のこずえに対するつっけんどんながらも温かいまなざしや、なぜか鍵師の仕事の助けになっているこずえのコミュニケーション能力、また舞台となっている鍵屋のちょっとレトロな雰囲気もあいまって、物語全体を通してほんわかとした空気感があります。つい先日読んだ「谷中レトロカメラ店の謎日和」とも通じるものがあるかなと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月7日
読了日 : 2020年3月2日
本棚登録日 : 2020年3月2日

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