市立南小学校の放課後子ども教室を利用している「かみつきマッキー」こと6年の林マキナが主人公。マッキーは放課後子ども教室を利用している。土日は図書館を利用している。マッキーは家に居場所がないのだ。その上親友だったさやかの家にも遊びに行けなくなってしまった。今はずっと話もしていない。
放課後子ども教室は低学年が30人くらい中学年が20人くらい、高学年はマッキーと通称タヌの田沼伸二の6年生2人と、愛ちゃんと健太の5年生2人合わせて4人だけ。高学年は多勢に無勢。
この4人が力を合わせて打楽器を手作りして練習して、子ども教室と中央図書館の広場で披露する物語。
性格の異なる4人が、それぞれアイディアを出し合ってやりたいことを見つけて進んでいく姿が眩しい。
最初、私は主人公に感情移入が出来なかった。兄と弟がいて2人が仲が悪いとか、両親は共働だが経済的には余裕がなく父母は兄と弟にそれぞれが関心があるが主人公に理解がないとか、家が物理的に狭くてとかで、居場所がないのだが、私には言うほど大変な事だとは理解ができなかった。しかし、テレビを観ていて(NHKのあさイチで親の離婚を子どもは何を思うのか)大人になると子どもの気持ちを忘れてしまって子どもの大変さが分からなくなってしまうのかもしれないと感じた。大人になると悲惨な事を見聞きするので、子どもにとっては大変な事もさほどと感じなくなってしまう。
子どもならとっては、家庭や学校が全てでそこが砦なのだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童
- 感想投稿日 : 2022年12月27日
- 読了日 : 2022年12月27日
- 本棚登録日 : 2022年12月27日
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