ファイナル・ターゲット (下) (ハヤカワ文庫 NV)

  • 早川書房 (2013年3月22日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 13
3

今回の陰謀の全体像が明かされる。その中でヴィクターはプロフェッショナルらしく振る舞い、難局を乗り越える。連続するアクションは小気味良く、最後まで読書に一息もつかせない。悪者は無慈悲に倒され、物語から退場する。ちょっと最後があっけないかなと思うが、そこにたどり着く前にお腹一杯になっているので、最後はデザート的な余韻で楽しんだ。

心に残ったシーンは、ヴィクターが生き延びるために断腸の思いで女を裏切りろうとしたが、結局は女を救うための行動をさせるところ。ハードボイルドだなぁと感じた。女にとって厳しい行動には違いないのだが、客観的には男の優しさであることが分かる。格好いい物語でした。

続編も読みたい。翻訳してほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2019年7月18日
読了日 : 2019年7月18日
本棚登録日 : 2019年7月6日

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