新入社員を対象とした本かもしれないのですが、図書館で目についたので読んでみることにしました。
この本の著者である泉氏が、仕事ができる人の能力として7つ(マネジメント能力・コミュニケーション能力・数自力・IT力・クリエイティブ力・プレンゼン能力・実行力)を取り上げて、それについて解説しています。
取り上げられている各能力は類書にも見られるものですが、7つの能力から各自の得意な能力を3つ選んだ上で、伸ばしたい能力をさらに2つ選んで、合計5つの能力を使いこなすことの重要性を説いている(p18)が印象的で、このコンセプトは、私の今後の能力開発に活用していきたいです。
以下は気になったポイントです。
・部下や社員を管理する以前に必要なのが「セルフマネジメント:自分自身を管理できる能力」、「どのようにすれば」という言葉を、問題解決のためのキーワードにする(p20)
・本来の業務は午前中の早い時間帯に集約、残りはプライベートや自己研さんに費やす、このような生活ができるようになったは、作業系と思考系に分けたのがきっかけ(p25)
・人を見るときには、「言動・行動・結果」の3つのポイントを意識して見極める(p30)
・プライドを捨てるためには、視野を広げることが必要(p36)
・自分の聞きたいことを明確に質問できる力を身につけることは、仕事をするうえで大切(p38)
・2つの新しい仕事の進め方の導入が生活を変えた、1)仕事を作業系と思考系に分けた、2)自宅ではデスクトップ、移動中はノートパソコンと複数のパソコンを持つ生活から、1台のパソコンに情報を集約(p64)
・メールの返信を書くのに考えるのは「5秒」(p74)
・工場の機械のように何も考えず、スピーディーに処理していくのが「作業系」の仕事を進めるコツ、リストを消化する優先順位は、仕事内容ではなく処理時間で判断する(p83)
・処理時間を優先してタスクを片づけていく方法に慣れると、「作業系」の仕事は驚くほど短時間でスムーズに処理できる(p84)
・ニュース系のまとめサイトは情報量が多く、更新頻度の高いサイトは、重要なトピックスを素早く一覧できる(p89)
・さまざまなブログの更新情報を自動的に受信できるRSS(Googleリーダー)は便利(p91)
・自責思考とは、自分の目の前で起こっていることは、すべて自分自身が引き起こした結果と考えるもので、「他責思考」とは逆の思考方法(p97)
・自分で発表しなければならないときは、成功したときのプレゼンパターンを再現するようにする(p98)
・実行力をつけるには、意志の力に頼らなくても物事が実行できる。自分なりの「ルール」をつくる必要がある(p106)
2012年3月17日作成
- 感想投稿日 : 2012年3月17日
- 読了日 : 2012年3月17日
- 本棚登録日 : 2012年3月17日
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