サラダ油をやめれば認知症にならない (SB新書)

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  • SBクリエイティブ (2015年8月12日発売)
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毎週日曜日の朝、10%割引の近隣のスーパーへの買い出しに行くようになって、かなりの期間が経過しました。先日、サラダ油を買いましたが、スーパーには多種多様な油が並んでいます。結構安い。

そんな私にとって、この本のタイトル「サラダ油をやめれば認知症にならない」は衝撃的でした。ではどんな油が良いのかですが、第5章に書かれているように、オメガ3を代表する油である、「えごま油」「亜麻仁油」「ごま油」が良い様ですね。オリーブオイルも良い様です、しっかりと選ぶ必要があるようですが。。サラダ油は頻繁に買うものではないような気がします、少し高くても体に良いものを買うのが良いのかなと思いました。

以下は気になったポイントです。

・人の体では週単位、月単位で、毎日少しずつ古い細胞と新しい細胞とが入れ替わっている(新陳代謝)が、神経細胞だけは一生入れ替わらない。神経細胞こそが、人の性格・能力、思考を決定づける。胃腸は5日、肝臓・筋肉は2か月、皮膚は28日、赤血球は4か月(p28、79)

・神経細胞(ニューロン)は、ミトコンドリア(細胞のエネルギー生産装置)、核(DNAを持つ細胞の指令塔)、軸索(電気信号=刺激を伝える神経突起)、樹状突起(刺激)を受け取り細胞体を介して軸索に伝える、リソソーム(タンパク質の再生工場)、シナプス(神経細胞ネットワークをつなぐ接合装置)から成る(p29)

・カルボニル化という特殊な酸化損傷の原因となるのが、ヒドロキシノネナールである、これは、サラダ油の主成分である、リノール酸を200℃前後に加熱すると増加する(p34)

・サラダ油とは精製された植物油のことで、JASにより、サンフラワー(紅花)、ぶどう、大豆、ひまわり、とうもろこし、綿実、ごま、菜種、米、の9種の原材料が指定されている(p56)

・製造工程において、2回もの加熱により毒性の強い、ヒドロキシノネナールが発生する、スーパーに並んでいるのはしょせん毒入りのサラダ油である(p60)

・人工的に生成されたトランス脂肪酸が体内に入ると、自然界には存在しないので生体内では分解されずに体内に蓄積される(p79)

・サラダ油の構成成分である、シス型不飽和脂肪酸は、不安定で固まりにくいので、水素ガスを添加すると常温でも固形の飽和脂肪酸のような安定した構造になる、これがトランス脂肪酸(p88)

・バターはカロリーオーバーになることはあっても、適量であれば体に蓄積することは無い(p91)

・焼き菓子が、さくさくした口当たりでおいしいと感じるのは、ショートニングの働き(p93)

・ファットスプレッドの主成分は、マーガリンと同じ油脂で、油脂成分の含有率が80%以上なら、マーガリン、80%未満なら、ファットスプレッドとなる(p95)

・パッケージの原材料表示を見て、植物油脂・マーガリン・ショートニング・ファットスプレッド、とあるものを買ってはいけない(p117)

・神経細胞の細胞膜は、脂質がリン酸化されたリン脂質でできている。脳の60%を形成している成分も脂質。なので、細胞や脳の健康は、摂取する油によって決まる(p126)

・二重結合が2つ以上あるものを、多価不飽和脂肪酸、という。さらに最初にある二重結合の位置が、炭素の鎖の末端部のメチル基から数えて9番目にある脂肪酸を、オメガ9、同様にして、オメガ6、オメガ3がある(p128)

・青い魚には、オメガ3(血液をサラサラに保つ)が含まれる。鯵、鰯、マグロ、鯖、鰹、鰤などの、背の青い魚(p130)

・1cc10円程度の、エキストラバージン・オリーブオイル、酸度ができだけ低いもの(0.1-0.3%)を買いましょう(p138)

・品質の良い製品は、手間と時間をかけて低温圧搾して作られるので、価格は高い。1ccあたり、ごま油は2-3円、亜麻仁油は5-10円はする、1-2か月で使い切れる量が良い(p142)

・食生活の基本、1)魚・海藻(こんぶ、ひじき、のり、わかめ)、2)植物油脂を含む加工食品、お菓子、インスタント食品を避ける、3)サラダ油入りのドレッシング、マヨネーズを使わない、4)揚げ物・炒め物を減らし、自作する場合は、ごま油・オリーブオイルにする、5)マーガリンはやめて、バターかオリーブオイルなど(p146)

2016年9月19日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・生活・労働
感想投稿日 : 2016年9月19日
読了日 : 2016年9月19日
本棚登録日 : 2016年5月9日

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