仕事に追われない超時間術

著者 :
  • 中経出版 (2008年12月19日発売)
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感想 : 11
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コンサルタントの専門性は分かれていると聞きましたが、この本の著者は時間管理専門とのことです。流石にそのようにアピールしているだけあって、多くの時間管理術を自分で試された上で、自分が推奨する方法を確立されているようです。「仕事のタイプによって時間術を変えていくべき」という主張には、納得させられました。

会社勤め人には、さまざまな種類の仕事をかかえていますが、この本に書かれていたことを参考にして、時間を有効に使っていきたいと思った良い本でした。

以下は参考になったポイントです。

・時間術の本がためにならないと感じたものは、著者(生産管理業務)とは大きく違う仕事の著者が書いている(営業職、フリー)人のものであった(p33)

・仕事のタイプは3種類、1)降ってくる、2)獲りに行く、3)作り出す、である(p34)

・降ってくる仕事には、さらに分類され、1)レスポンス:その場ですぐ対応すべき、2)アポイントメント:時間が決められている、3)タスク:期日未定、自分で行うもの、である(p48)

・時間をコントロールする方法として、1)いつやるか、2)仕事をするかどうか、の2つがある(p52)

・自分ひとりでする仕事についても、具体的にいつやるか、を書き留めて計画におとすことが重要(p56)

・目標設定は、「結果としての目標」以外に、「行動としての目標(アクションゴール)」も定めると良い、但しアクションゴールは短期(週)で設定すること(p91、92)

・結果達成率、アクションゴール達成率を、2軸にして管理して今後の方向性を決める時の参考にする(例:アクション低で結果が高い場合は、大化けの可能性あり)(p102)

・作り出す仕事は、自分の時間の5%(週に2時間)を充てることを目標にする(P118)

・終業時には、明日やる仕事の「内容」よりも、「明日の仕事が時間内に終わるかどうか」を確認する(P142)

・仕事の流れは、「作り出す仕事(企画・開発)」→「獲りに行く仕事(営業)」→「降ってくる仕事(製造・サービス)」で成り立っている(P147)

・時間の投入量を分散させるやり方は、1)投入時間を振り分ける、2)期間を限定して振り分ける(3ヶ月シート:週毎に管理)、複数業務をかかている場合は2)で行う(p169)

・毎日、出勤前の1時間は何をする等、生活サイクルの中で時間割を決めてしまう(p173)

・目標設定時には、1石複数鳥を考える、「絶対合格」ではなく、「もし合格しなかったとしても、xxxができる」と思える理由を探す(p175)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス術
感想投稿日 : 2012年8月31日
読了日 : 2009年2月28日
本棚登録日 : 2012年8月31日

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