この本は震災後に書かれた「いのち」を考える物語である。
昨年の2011年3月11日に起きた大震災。
あらゆることが激変した。
地震や津波で亡くなった人達。
制御不能となった原子力発電所。
大切な故郷、家族、友人、愛する人達を失った人達。
生き残り助け合う人達。
つらい状況の人達を想像して、罪悪感のような気持ちにもなりながら、自分もがんばって生きていくしかないという気持ちになり、日々暮らした。
約1年半後にこの本を読んだ。
図書館の中高生向けコーナーに置いてあったところ、表紙に惹きつけられ手にした。
「いのち」とは。
いのちは、与えられ、生き、与えることで全うしていくんだ。
私はそう思った。
亡くなっていった魂の想い、これから生まれてくる魂の想い、
そういういろいろなものを背負って、今私達は生きているんだと思う。
いじめをしている場合じゃない。
死にたいって思わせることなんかしちゃだめだ。
どんな理由があろうとも。
自分の力はちっぽけだけど。
いのちを大切にする社会になってほしい。
私も少しずつがんばりたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年7月21日
- 読了日 : 2012年7月21日
- 本棚登録日 : 2012年7月21日
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