非営利組織の経営: 原理と実践

  • ダイヤモンド社 (1991年7月1日発売)
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"日本でも徐々に増えてきたが、NPOやボーイスカウトなどの非営利組織の運営についてドラッカーさんの示唆に富んだ教えが載っている。アメリカでは、こうした市民活動が盛んであり、政府任せの運営ではなく、自らが主体性を持って様々な活動に取り組んでいる事例が多々ある。
今後、日本でも地域活動やボランティア活動なども活発になるのかもしれない。

忘れないようにメモしたものを下記に残しておく。とても参考になった。

使命が第一
使命を明確にし、長期的に活動をしなければならない。例え週に1回のボランティアでもリーダーであればその使命を担った組織のために、自分が何をすべきか、組織は何をすべきか、を考え行動しなくてはならない。

使命から成果へ
1.市場を知ること。誰が顧客なのか?
2.常に改善とイノベーションを行う必要がある。
3.寄付者の基盤構築。寄付してくれる支持層を開拓しなければならない。
そのために、調査を実施すること。そして、次の戦略は味方のトレーニングだ。


成果を上げるためのマネジメント
非営利組織でも成果の領域を明らかにする必要がある。
「期待されていることを行っているか?それは、正しい活動か?ニーズに応えているか?」

人事と人間関係
非営利機関は、情報を基盤とする組織でなければならない。実務を担う人々から、最終的な責任を負うべきトップ層まであがっていく情報と、その逆にトップから降りてくる情報を中心にしたものであるべき。そして、非営利機関は何かを学び続けていく組織で、情報の流れが重要。人のマネジメントで重視すべきは、常に成果である。非営利機関の役員は自らの成果を上げるためには、人々が仕事をしやすいように、成果を得やすいように、仕事を楽しむように働きかけなければならない。

自己開発
効果的な自己開発は、改善と変革。"

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済
感想投稿日 : 2018年10月17日
読了日 : 2018年10月17日
本棚登録日 : 2018年10月17日

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