これほど昏い場所に (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2018年10月17日発売)
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本棚登録 : 77
感想 : 11
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久しぶりにクーンツさんの作品を堪能。GW10連休中に、娯楽小説、ビジネス書等3冊は読もうと勝手に思い、娯楽小説に本書を選んだ。615ページもある厚手の文庫本だが、展開が早く、まさにクリフハンガーと呼ぶにふさわしい小説なので、ページをめくる手を休めることなく最後まで進んでしまう。
残りページもわずかになるが、謎もまだ謎のままの部分もあるのに、どうなる?と心配をしつつ、読了。あとがきを読むと、本作品はFBI捜査官ジェーン・ホーク(主人公)の活躍を描くシリーズ作品の第一作目で、すでに本国アメリカでは三作品が発売済みで四作品目がそろそろ発売とのこと。
以前から(ディーン・R・クーンツさんの時代から)著者の作品を読み続けていたので、久しぶりに店頭に平積みされているのを見かけて購入した。帯と裏面の紹介文を読むだけでは、シリーズものとは気が付かなかった。読み終わり、改めて帯を読み直すと、小さなフォントで「FBI捜査官ジェーン・ホーク#1」と書いてある。
これは、自分にとってはうれしいサプライズでした。新作の発売を待つ楽しみができた。
本作品は、昔の作品『殺人プログラミング』を思い出すようなストーリー。ずいぶん昔に読んだが、この作品はなぜか強烈に覚えている。どうでもいいことだが、著者の作品の中で一番好きな作品は『ウォッチャーズ』。これからも、刺激的な作品を量産してほしい限りだが、ウィキペディアによると1945年生まれのお方。本作品は2017年に発売されているので、御年72歳の時の作品になる。躍動感あふれる作品を生み出す秘訣は何なのだろう?と勘繰りたくなるくらい。ますます元気にご活躍が続きそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸作品
感想投稿日 : 2019年5月2日
読了日 : 2019年5月2日
本棚登録日 : 2018年12月13日

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