一年でいちばん暗い夕暮れに (ハヤカワ文庫 NV ク 6-9)

  • 早川書房 (2010年1月30日発売)
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感想 : 16
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虐待された犬を救うドッグ・レスキューに並々ならぬ熱意で打ち込むエイミー。あるレスキューで救出した犬を一目見て、自分が飼い主になる事を決める。
ニッキーという名のその犬は、不思議な魅力を持ち、周りの人や犬に安らぎと強い印象を与えた。そしてエイミーと恋人のブライアンには、忘れがたい過去が執拗に蘇り…


この作家さんの本を初めて読んだ。
うーん、3人(?)のニッキーの符号はともかく、エイミーの元夫とブライアンの元恋人がカップルになってるとか、10年前に他界してる人から電話がかかってくるとか、ありえない偶然と超常現象が無造作にてんこ盛りで、ちょっと疲れた。
面白くなかったわけではないけれど、デコラティブすぎる豪華な部屋に招待されて、一瞬感嘆はしてもくつろげはしないような、居心地の悪さが残った。

無垢な犬とのふれあいがもたらす奇跡だけで、仕掛けは十分な気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー&ホラー
感想投稿日 : 2017年6月15日
読了日 : 2017年6月15日
本棚登録日 : 2017年6月12日

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