幸せの宿る場所 (ライムブックス ク 1-15)

  • 原書房 (2009年2月10日発売)
3.59
  • (4)
  • (14)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 10
3

お金持ちの家に生まれたヒロイン、ヘイヴンは、家族の反対を押し切って結婚します。
ところが、彼女の選んだ優しく素敵な男性は、あっという間に、DV夫に豹変してしまいます。
ものすごく理不尽なことを言われているのに、「自分が悪いのかも…。」と考えてしまうヒロインの心情に関しては、DVに耐えてしまう女性の典型的な思考パターンをまざまざと見せられた気分になり、読んでいてちょっと憂鬱な気分になりました。
暴力を振るわれた後、家から締め出されたヒロインはようやく、DV夫と別れる決心を固めます。

兄に保護され、無事に離婚が成立した後は、兄の経営する会社で仕事も始めるようになります。
そして、兄の結婚式で出会い心惹かれた男性に再会。ようやく本物のヒーロー登場!とほっとしましたが、彼は彼女の一族と因縁のある相手で…。

ヒロインがDV被害によって受けた傷が少しずつ癒えていく過程が良かった。
でも、元夫の粘着ぶりや、女上司の陰湿なイジメとか、あまり楽しく読める作品じゃないな~と感じてしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロマンス小説
感想投稿日 : 2013年5月31日
読了日 : 2013年5月30日
本棚登録日 : 2013年4月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする