あざの先生待望の一年振りとなる新作は、「クールな和」を将来コンセプトとした学園陰陽師モノです。Dクラの(一見)弱気なジャンキー、BBBの明治気質な吸血鬼と続き、今回の主人公は直情径行なおばかさんと割りとベタな感じですね。滑り出しはまずまず、新規読者にとってはあざの耕平という作家を知るのにうってつけな印象を受けました。とは言え前シリーズ(BBB)があまりに熱すぎた+キャラと世界観が魅力的過ぎただけに、今作のちょっと軽めなテイストで果たしてあのスケール感に対抗できるのか、従来のファンを満足させられるのかかーなーり不安ですが(正直私が期待しすぎていた分もろに肩透かし食らったんですが)、あとがきの「お待たせした分、面白いものをお届けしたい」との言を信じ、二冊目刊行も首を長くして待っていようと思います。ネタバレになりますが――→夜光と式神の一幕だの主人公二人の年少期の思い出だのでまた得意の短編集出す気配むんむんしますね!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年5月27日
- 読了日 : 2010年5月27日
- 本棚登録日 : 2010年5月27日
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