左近司先生は、元学習院大学教授。プラトンなど古代ギリシアの哲学研究者です。それで、先生のお宅には、41匹の猫!「共同体」とか「時間と欲望」などなど、について、猫の側から語る哲学書(間違いなく随筆というよりは哲学書)。表紙(秀逸)から期待されるほど、猫の写真は多くはありません。けれども一流の哲学者が、「猫と哲学者、これはどう考えても哲学者に分の悪い勝負である」という立場でお書きになった本です。面白いです。なにより41匹の猫と同居、ということに驚き、その場に身をおきたいような。(又聞きですから正確ではありませんが、先生は猫とうまくつきあえない学生はお宅に入れてくださらなかったとか、真偽のほどは……誰かご存知なら教えてください)。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
動物…猫ねこ
- 感想投稿日 : 2009年5月20日
- 読了日 : 2009年5月20日
- 本棚登録日 : 2009年5月20日
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