七田式フィンランド・メソッドで「頭のよい子」が育つ本―日本の教育を考える親のために

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  • イースト・プレス (2007年5月1日発売)
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感想 : 3

筆者の主な主張は以下の通り。

①フィンランドの教育方法は発想力→論理力→表現力→批判的思考力→コミュニケーション力と最適な手順が踏まれている。
②子供の隠れた力を発揮させるためには、フィンランド、韓国で取り入れられているマインドマップを活用すべき。


著者の塾における教育法を、親世代のために分かりやすく説明しているhow to本なので、本中で論理性やデータに基づいて深く議論してはいない。そのため研究目手、文献には乏しいものがある。


個人的に参考になったのは、批判的思考と反論の関係である。
批判的思考をもって良い点、悪い点を論じて明らかにし、それを基に何が真実かを発見するための意見を良い論拠を示すーこれが反論である。つまり批判的思考力があって初めて反論が可能になるのである。


ここから、反論するためには、やみくもにではなく、事象や相手の意見のいい点悪い点を明確にしてから、自分の意見としてこうあるべきという方向性を示すことが本来のあるべき姿と学んだ。
今までの自分は批判的思考を経ずに反論を試みていたことを反省。

相手の意見がどの前提にたっているのか理解することが必要という著者の考えもここにつながる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2011年10月1日
読了日 : 2011年10月1日
本棚登録日 : 2011年10月1日

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