議論の部分もとんでもなく白熱していて、息を呑みながら読んだ。しかし山本哲士氏による解説も、これがまたすごい。私はフレイレから入って、イリイチに手を出し始めたのは最近なのだが、フレイレを読んで感動しながらも「なんかいい感じの言葉にいいふくめられてる気もする…?」と謎の不安を抱えさせられていた根本原因を突き止める上で、とても示唆的な指摘をしてくれていた。本編の山場はやはり、フレイレとイリイチが「教育」の起源について激しく言い合う場面か。活動家としての前者と、思想家としての後者の経験の違いが現れていて、面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月6日
- 読了日 : 2021年9月27日
- 本棚登録日 : 2021年12月6日
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