沖縄歴史物語: 日本の縮図 (平凡社ライブラリー い 14-1)

著者 :
  • 平凡社 (1998年7月1日発売)
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平凡社 伊波普猷 「沖縄歴史物語 日本の縮図」

沖縄学の大家が記した琉球沖縄史の通史。絶筆だが、後世の沖縄学者や沖縄の人々に託したメッセージは伝わる


著者のメッセージは、神話、言語、宗教、統一王朝を持ち、ヤマト民族の祖系である南島文化の誇りと自覚を沖縄の人々に伝えたかったのであり、そのために沖縄学の学者は このテキストから史実を検証してほしいということだと思う


結文「沖縄人は幸福になれるか〜」は 名文


エピグラフ「われわれは歴史によっておしつぶされている」は 印象に残る。サブタイトル「日本の縮図」の意味は、琉球沖縄の孤島苦の歴史と敗戦後の日本を重ね合わせて、歴史に押しつぶされた両国を嘆いているのかもしれない。


沖縄が戦場となり、敗戦後アメリカ軍政下に置かれても「琉球処分は一種の奴隷解放なり」の意見は変えなかったことに驚く。島津薩摩の統治と搾取が酷かったことが伺える




読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月12日
読了日 : 2022年12月12日
本棚登録日 : 2022年12月7日

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