著者の本は過去に一冊読んだことがあるが、今回はタイトルに惹かれて読んでみた。
著者は若いときに瀕死の事故を経験し、「老子」に出会い、その後「論語」「孫子」「仏教」などの東洋思想を学ぶ。そして、ひとつの結晶を発見し、それをひとことで集約すれば「愉快」というキーワードで現わせられるということ。
“天が「かくあれ」と人間に求めているのは、愉快な人生と健全な社会である。”
愉快とは、欲望の暴走やエネルギーの浪費ではなく、明日への希望と、謙虚、感謝であるということ。
僕自身はどうも楽しく愉快に生きて行こうという考えには、あまり人間の成長とはかけ離れているように思っていたが、東洋思想から得られる「愉快」とはどんなものだろうと興味を持ったので読んでみた。
東洋思想の例を取り上げながら、心、生き方、利他、人間関係、仕事(定年前と定年後)など人生哲学がわかりやすくかかれている。
「いま、ここ、自分」の重要さを説きながら、計画的に生きることの大切さも教えてくれる為になる一冊だった。
論語(儒教)、道教(老子)、孫子、などだけかとおもいきや仏教も勉強されていて時々でてくるのは面白い。しかし、個人的に仏教の捉え方が偏っているように思えた。仏教を死後(あの世)の宗教と書かれていたが、本来は生き方を説いた教えなのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2022年3月6日
- 読了日 : 2022年3月6日
- 本棚登録日 : 2022年3月6日
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