「日」の「当事者」として、「日中韓」を中立に見られるかは、自分としては正直難しいなと思う。著者は台湾人で、ある意味中立とも言える。全体的な立場としては、日本擁護であろう。マクロとして語る場合には、(共同幻想とのしての「国家」が成り立っていると暗黙の仮定をしたうえで)「中国人」「韓国人」とくくられるのだけど、現場で「個人」たる中国や韓国からの留学生の若者「一人ひとり」と接していると、「国民性」ではとらえきれない部分も多いというのが実感。少なくとも「これまでの歴史認識の対立」(といってもそもそも言語ゲームが違うので、議論の土俵がかみ合わない…)とかにあんまりこだわる人はいないし、むしろほんとうに「未来志向」で、一緒に何ができるか考えて行こう、というスタンスのほうが多いと感じる。そういう意味じゃ、個人的にはこれから先は明るいと思いますよ。
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- 感想投稿日 : 2012年10月10日
- 読了日 : 2012年10月10日
- 本棚登録日 : 2012年10月10日
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