ひとつの恋のはじまり (ドラコミックス)

著者 :
  • コアマガジン (2015年3月3日発売)
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本棚登録 : 151
感想 : 9

千葉君がとてもかわいかった…。
社会人×大学生と社会人(年上)×社会人(年下)の二本立てでした。どちらも短髪受けでおすすめです。

一本目は若手で多忙なリーマン×パン屋でバイトする堅実な大学生でした。


千葉君(受け)の気遣いがとにかく染みると思います。

「お疲れさま」は欠かさないし、疲れてるんじゃないかと気遣ってくれるし、感謝の表現が素直で癒される…。

年上への敬意を忘れないし、対等な関係でいたいと思っているところも真面目な性格が出ていてグッときました。

出会いの場面の公園のベンチで休憩中の蒔田さんにバイト先のパンをあげるシーンからすでに素晴らしいです。


もう一つ推したいポイントが千葉君の言葉遣いです。

基本的には敬語なのですが「~っす」が入り混じったバイト敬語を蒔田さんに使っています。

その混じり具合が程よく大学生らしく、社会人である蒔田さんとの年の差が実感できます。いいですほんとに。

また、大学でモブの友人と話すときのタメ口と対応の差にキュンとします。


蒔田さん(攻め)はとにかく多忙なリーマンです。

公園での出会いからご飯をおごって千葉君に癒されています。


いつもスーツでピシッと決めている蒔田さんですが、一度私服で千葉君のバイト先を訪れる場面があります。

その時の蒔田さんはゆるっとした私服とセットされてない髪でした。

それを千葉君が指摘すると「照れる」んです!「だらしない恰好」だと謝るんです!

思わぬ反応に千葉君も驚くし可愛いと思うんですよ…。素晴らしい…。


残念だったのは千葉君はもともとゲイでなのですが、その点があまり深く描写されなかった点です。

ゲイであることは負い目でも何でもありませんが、もう少し心理的な描写が欲しかった…。

ゲイとノンケの差はまだまだ深いと考えている派なので…。


全体的に明るく癒されるマンガでした!

全く関わりのなかった二人が思わぬ一面を知り好意を募らせるのがかわいらしかった…。

もし私が帯をつけるなら「パン屋の天使に癒されませんか?」です。おすすめです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年12月23日
読了日 : 2015年12月23日
本棚登録日 : 2015年12月23日

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