腐った林檎さんの感想・レビュー

きっと恋に違いない

著者 : 西田東

• 白泉社 (2014年1月28日発売)

楽しみにしていた西田さんの新刊。 テイストが違う二つのカップルの話が読めてお得な１冊♪ 面白かった～( *´艸｀)
表題作は、同僚の牧野のパソコンに大量に保存された自分の写真を発見した佐々木が、牧野を意識するところから恋が始まる話。 佐々木の妄想がイチイチ激しくて笑えるんだけど、その目線で牧野を追うと凄く可愛く見えて「あぁ、佐々木は牧野に恋をしているんだ」と、本人より先に気付く。 何をしていても可愛く見えるし、ずっと見ていても飽きない。 牧野が笑えば自分も微笑んでいる…
二人のキャラが軽いのでライトな読後感だけど、リアルに考えると同性セックスの壁は高い気がしてならない。 並んで星空を眺める男二人も良いけど、ちゃんとLOVEになれたのかいまいち心配…

収録作は、AＶ男優×弱味を握られたエリート官僚。 西田節炸裂の、潜在意識と葛藤の織り混ぜられたモノローグが秀逸⛅( ≧∀≦)ノ♪ プライドの下に優しさを隠した不器用な男を描かせたら天下逸品だわ～。
こちらの方が好みかな？ 素直になれない男同士、言葉にすると王道だけど、これだけオリジナリティを出せるのは流石西田さん(*/∀＼*)

感想投稿日 : 2014年1月30日

読了日 : 2014年1月30日

本棚登録日 : 2013年12月7日