居酒屋の戦後史 (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社 (2015年12月2日発売)
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感想 : 16
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酒という日常に深く入り込んでいるもの。
その歴史を知ることができて面白かった。
覚えているポイントをいくつか。
・戦時中、駅は主要建築物のため爆撃を避けなければならず、駅前の建物は疎開させられた。そうやって今日の駅前の大きな広場はできた。そして新宿のようなバラックでできた闇市が誕生した。これは吉祥寺、西荻窪にも見られる。
・戦時中、戦後当時はウイスキーはとても高く、ウイスキー原液1~3%とアルコール、といったものもあった。
・バクダン=燃料用アルコールを薄めたもの、カストリ=清酒の粕を蒸留して作った米焼酎(芋、麦、粗雑な米)
・女性の飲酒に使う金額は男性と比較して少なく、特に戦後の1954年は極端に差があった。女性が男性と同じように、女性だけで飲むようになったのはつい最近のこと。女性が酔態を晒すのは恥だとされていた。
・ビールは配給により庶民にも広まった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月4日
読了日 : 2021年12月27日
本棚登録日 : 2022年1月4日

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