仏のようだからか、あるいはブツブツ文句をよく言うからか……どちらにしても、佛々堂先生のゆったりとした構え方が魅力的。砕けた話し方の中に光る審美眼に見出された芸術なり自然なりの宝が、先生の粋な計らいで最後にぱっと輝くさまが、読んでいて心地よい。派手な展開はないけれど、人間として、また日本人として「よいものに触れたなあ」と満足感に浸れる1冊だった。
読書状況:読み終わった
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国内:その他
- 感想投稿日 : 2011年3月11日
- 読了日 : 2010年4月15日
- 本棚登録日 : 2011年3月11日
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