あれから5年、生きてみた。
23歳だったぼくは28歳になった。
草なぎ剛が演じる高校教師の中村秀雄は、
28歳で余命1年を告げられた。
だいたいのひとは余命がどれくらいあるのかわからずに生きているけど、
いま生きているぼくは、このドラマを見てから少なくとも、5年の余命はあったのだ。
問 その5年のあいだ、ちゃんと足跡をつけて歩いてきましたか。
答 うん、つけた。
そう言い切れる。
でも、だからって、自分だけの花を咲かせたかと言えば、そうじゃない。
まだまだつぼみのままだ。
じゃぁ、なにが自分の足跡なのか。
それは、大切なものはなにか、大切な人はだれか、
それをはっきりと口にできるということだ。
そして、自分の覚えた幸せを、伝えたいと思うのだ。
27歳になったとき、
尾崎豊や金子みすヾの寿命を超えてしまった、と思った。
そして、あぁ、よかった、おれはまだまだ、
残したいもの、伝えたいもの、大切にしたいものがあるもんなぁ。
そう思った。
生きているうちに、いろんな「ありがとう」を返さなくちゃ。
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- 感想投稿日 : 2009年11月12日
- 本棚登録日 : 2005年12月1日
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