タイトルを見て、「やまんばの名前が“うしかた”なのか」と勘違いした人は、わたしだけではないはずだ。うん。
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むこうの村で塩サバを売ろうと、牛をひっぱりながら峠道を歩く“うしかた”。
するとそこへ“やまんば”が現れ、次々とサバを食っていき、しまいには牛も“うしかた”をもたいらげようとする。
あやうく逃げ出した“うしかた”は、たどり着いた先の一軒家に隠れるのだが…
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表紙の強烈な“やまんば”の絵と、「うしかたやまんば」というタイトルから、てっきり「うしかたという名前のやまんばの話」と勘違いしてしまいました。
でも本編を読んでから表紙をよくよく見ると、やまんばの絵の後ろには、ちゃんと牛とうしかたが描かれていて、この昔話が「“えしかた”と“やまんは”の話」であることがわかります。
やまんばに襲われるうしかたと、なんとか逃げ出すところまでが前半で、うしかたが逃げこんだ一軒家での出来事が後半のお話です。
おどろおどろしい絵にも関わらず、緩急のある話運びで、一気に読み終えられました。
この絵本は小2の娘が選んだのですが、読み聞かせはじめてからすぐ、「これ、学校で読んでもらったことあった!」と話の筋を思い出したようです。
そのため、「これがこうなって、こうなるんだよ次は」と話を先取りして教えてくれましたが、それでも「最後まで読んでほしい」ということで、終わりまで読み聞かせをしました。
おもしろい昔話は、子どもにとっては何度読んでも飽きないものなんだなあ…と、しみじみ思いました。
おどろおどろしい絵で、読む前から怖くなってしまう方もいるかもしれませんが、お話の内容にはとても合っている絵で、この絵のおかげで「うしかたやまんば」の怖さがより、引き立てられていましので、まずはぜひ昼間に読み聞かせをしてみてくださいね。
- 感想投稿日 : 2020年7月22日
- 読了日 : 2020年7月21日
- 本棚登録日 : 2020年7月21日
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