京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2015年4月16日発売)
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本棚登録 : 1737
感想 : 134
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「満月珈琲店の星詠み」シリーズで知った望月麻衣さんの別シリーズ。
といってもこちらの「京都寺町三条のホームズ」シリーズの方が「満月珈琲店の星詠み」よりも先に書かれた作品。
「満月珈琲店の星詠み」のときも読みやすい文章だなあとおもったが、本シリーズも読みやすく、さくさく進められた。

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主人公の真城葵(ましろあおい)は、埼玉県から京都に引っ越してきた高校2年生。
ある理由から、亡くなった祖父の掛け軸を売ろうと、京都寺町三条の骨董品店「蔵」を訪れた。
しかしそこで店番をしていた店長の息子・家頭清貴(やがしらきよたか)(通称・ホームズ)にお金を必要としている理由を問われた葵は、泣き出しながら理由を話す。
その理由を聞いた清貴は、「蔵」でアルバイトをしてお金を貯めることを提案するのだった…

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裏表紙にて既に「ライトミステリー」とあるように、骨董品が関わるミステリー作品。
ただし、事件自体はライトなものの、真相は結構ヘビーなものもある。
そこに葵の恋愛要素も混ざり合っていくのだが、一応ラストには葵の恋愛は一区切りつく形になっている。

「蔵」のアルバイトとなった葵だが、やっている仕事内容の羅列はあるものの、その作業を行っている描写はないため、あまりアルバイト員という感じがなく、「蔵」に顔出ししている高校生…という感じ。
シリーズ作品のため続きがあるのだが、これからどういう方向に展開していくのだろう?

ちなみに細かいことなのだが、表紙絵の清貴のベルト位置が下すぎません??
腰履きだとしても、ウエスト位置から推測するにそのベルト位置ではお尻の真ん中くらいにきませんか…?などという、些細なことが気になって仕方がない(苦笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年9月13日
読了日 : 2023年9月7日
本棚登録日 : 2023年9月7日

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