著者は日本航空で42年間パイロットとして勤務し、その間病欠などの個人都合でフライトに穴を開けたことはないという。
ハワイへの憧れがきっかけでパイロットになった著者はラストフライトにホノルル~成田便を選んだ。しかしラストフライト後の花束贈呈などの行事は辞退した。
乗客に何も感じさせないことがいちばん、と思ってフライトしてきた自分にとっては、ラストであろうがなかろうがひとつのフライトが予定通り完結したに過ぎない。乗客にとってはパイロットの初フライトもラストフライトも関係ない、との心意気からだ。
ラストフライトを終えて~
「まったくいつもと同じ気持ちで飛ぶことができました。四二年間、安全運行と健康を支えてくれた全ての方々、JALを利用していただいたみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。」
「”事故原因が何であろうとも、万が一、その事故機のキャプテンが自分だった場合は、みんなから石をぶつけられる覚悟をしておけ”と言い聞かせてきた妻には、”ありがとう”という言葉以外は、でてこない。」
(メモ)
1.著者が実践したリスク・マネジメントサイクル
①未然防止
②被害局限対応
③回復処置
④事後処理と再発防止策
2.健康管理
①食べる
②動く
③寝る
④ストレス・コントロール
⑤健康診断の活用
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2013年5月23日
- 読了日 : 2013年5月23日
- 本棚登録日 : 2013年5月23日
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