レズビアンのカップル(夫婦でなければなんというのだろう?)と二人の子供が、精子提供者との出会いを通じて成長していくというお話。
同性同士の結婚であれば当然子供を授かることは不可能で、精子を提供してもらうというのもありなのでしょう。
そちらの是非は複雑なので置いておいて。
ポール(ドナー)は子供たちには概ね好印象、ジュールズもどちらかといえば印象は良いほうで、ニックだけが悪印象を受けた様子で、途中までは否定的な態度を取る。
話の流れでジュールズがポールの家の庭をプロデュースしてもらうことに。
そこで、つい二人は関係を持ってしまう。
理由はジュールズが寂しい思いをしていたからなのでしょう。
ニックは批判的でいつも仕事を優先し、ジュールズとの関係を良いものにする努力を怠っていたと思います。
そして浮気がバレ、家庭が崩壊するも、ジュールズの心からの謝罪にニックも折れる。
ラスト付近のそのあたりの描写がもう少し深かったらもっと良かったんじゃないかと思います。
それと、ポールは確かに身勝手な男性だったと思いますが、ドナーである以上は父親でもあるわけで、最後は関係を絶たれたように見えたのが少し残念ですが、おそらく子供が成長したら許してあげるのじゃないかとも思います。
実は私も今同性に恋をしているわけですが(もちろん同性愛に嫌悪感を抱く人が多いのは知っています)、もし相手に別の異性との関わりがあったとしても、それが相手にとって必要なことなら、受け入れてあげられるような人間になりたいと思いました。
それは同性相手であれ異性相手であれ関係ないと思いますが、とても難しいことなのでしょう。
同時に、自分は相手を裏切るようなまねは絶対にしないようにと思いました。
ラストが少し不満だけど考えるきっかけになったので星4つで。
- 感想投稿日 : 2013年6月2日
- 読了日 : 2013年6月2日
- 本棚登録日 : 2013年6月2日
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