ODA(政府開発援助): 日本に何ができるか (中公新書 1727)

  • 中央公論新社 (2003年12月1日発売)
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ODAの入門書。同期の一部がこの業務に携わる為、読んでみた。日本はODAを通じて発展途上国(東アジア)の貧困削減・経済発展に成功した唯一の国と言っても過言ではない。筆者は日本のODAを他国も見習うべきだと主張すると共に、東アジアへの支援は別の形に移行すべきだと言う。それは「ハード中心」「二国間」「一方通行」的な協力から、FTA締結や地域協力の推進を視野に入れた「ソフト中心」「多国間」「双方向」的な協力へというものだ。また筆者はODAの「触媒効果」を期待する。つまりODAがソフトインフラ整備を通じて民間活力を誘い出す触媒になるということだ。そのための「知的支援」において日本はODAのリーダーになるべきであると主張する。

日本のODAのあり方を考える機会になるので、一読の価値はある。私の考えは飲みの席でも。

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感想投稿日 : 2008年4月29日
本棚登録日 : 2008年4月29日

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